3月11日の震災から約4ヶ月が経ちました。
建築、とくにリフォームの業界も資材の納入、職方さんの手もだいぶ落ち着いてきました。
関東圏、特に首都圏の地震の被害の現場を見て、特にどんな被害が多かったか・・・
①液状化現象
テレビでは千葉県浦安市を大きく取り上げていましたが、小さい規模では相当、多くの地域で被害が出ているようです。
【補修】
家の傾きを修正するのは大変な工事で、500万~1,000万程度はかかるようです。
同時に液状化の被害が出ているところは、門扉、門壁等も必ず、被害が出ています。
②屋根(和瓦9の被害
一番多かったのは、和瓦、特に大屋根の棟部の崩れ、のし瓦の崩れのように思います。
【補修】
私たちは、軽い金属瓦へ葺き替えることを勧めます。
葺き替えの予算がないと言われ方へは、瓦の積み替えをお勧めします。
③壁の損傷(ひび割れ等)
これは、液状化による二次的被害のケースが多いです。
家が傾いた為、外壁部と構造部材(柱など)の間がずれて外壁部にひび割れが生じている状態を良く目にしました。
※外からしか見ていないため、外装周りの被害しか見ていませんが、上の3項目の被害が多かったように思います。
私どもの協力業者さんの中でも屋根屋さん、瓦屋さんは本当に忙しい4ヶ月だったと思います。
今日は、いろいろ工事をしてきた中で、比較的安価な『棟の部分の積み直し』工事を紹介します。
最初に痛んでいた現状の一部を見てください。
鬼瓦が外れたり、棟部や下り棟部などがずれています。
そこで、いったん棟の瓦を外して、きれいに掃除をしたあとシルガードと呼ばれる材料で棟を載せ替えます。

一度、棟瓦をすべて外して、ホコリ、ゴミ、土などをすべてきれいに取り除きます。
そしてシルガードをつめて、上にのし瓦を載せます。
棟瓦の上に、再度、シルガードを載せます。
その上に、棟部ののし瓦を載せます。
もう一度、シルガードを載せて、この上に棟瓦を載せていきます。
棟瓦を載せて、番線で縛って完了です。
葺き替えに比べて安価です。
しかし、最近は和瓦の重さの問題、地震による瓦の欠損、落ちることでの被害が多くなっているので、できればやはり葺き替えた方が良いと思います。
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- 2011/07/14(木) 14:01:53|
- リフォーム外装
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